6W6GTを使ったステレオPPアンプの紹介

6W6GTを使ったステレオPPアンプの紹介

 

 

 就職で新潟柏崎市に移り住んでから半年がたったころ,長岡市ハードオフでたまたまケースに入っている6W6GTを2本見つけました.価格は¥1,500-ほどで手ごろだったこと,見た目が円筒形のGTソケットであったこともあり,アンプへの転用を視野にとりあえず購入しました.このころは初挑戦の自分で考えたシングルアンプが思いのほかうまくいきました.その余勢をかって次はプッシュプルに挑戦だ!となって白羽の矢が立ったのが6W6 GTでした.

 

 

 回路については長真弓著「真空管アンプ設計自由自在」を参考に,初段は12BH7と整流管を5U4GBを使う構成でつくりました.実はこれらの球は6W6GTの背景に合わせて,全部テレビ用で使われていた歴史があるもので選定しました.量産品なだけあって真空管だけの費用はトータル¥5,000-いかないくらいでしょうか.

 

 

アンプの設計ってあっちを立てればこっちが立たずで何度も計算をやり直しました.かなりしんどかったですが3カ月ほどかけて納得がいくところまで図面を仕上げられました.でもそれよりも大切なのは見た目です.かっこよく仕上げなければ自作の意味がないですからね.手元にない部品は部屋に転がっている廃材で代用してモックアップです.

 

タカチの箱が届いたので加工していきます.

このころは信号ラインにLANケーブルを好んで使っていました.芯は単線なので,はんだの熱や曲げで簡単に折れてしまうのでやり直しが多くて大変でした.まぁ盤加工に比べればなんてことないです.

配線はラグ端子とアース母線を使って立体的にしました.電源トランスと別に古いラジオから抜き取ったヒーター用補助トランスを盤内に仕込んであります.

 

完成はこんな感じ.製作開始から約半年ほどでした.